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Wi-Fiルーター&アクセスポイントの選び方~ 小規模企業・個人事業主編 ~

1.小規模オフィス・飲食店でWi-Fiを使うメリット

1-1. オフィスでWi-Fiを使うメリット

  • 配線に縛られずオフィスのレイアウトを自由に変えられる。
  • LANケーブルによる転倒の危険がなくなる。
  • フリーアドレスのオフィス環境を構築できる。
  • ゲストWi-Fiで、訪問者も安全・快適なインターネット接続ができる。
  • スマートフォン・タブレットなどのデバイスで社内データを共有できる。
  • 会議室でノートPCを使うことで生産性が高まる。

1-2. 店舗でWi-Fiを使うメリット

  • 配線がないので、お店の美観をキープできる。
  • 配線を気にせず店舗のレイアウトを変えられる。
  • お客様にフリーWi-Fiを提供することで、集客効果が期待できる。また、待ち時間のストレス軽減にもつながる。
  • タブレット端末レジやセルフ注文システムを導入しやすくなる。お客様の決済用端末環境を整える意味でも必須。
  • Wi-Fi機器やサービスの利用により、業務効率化と生産性向上が見込める。

[ ゲストWi-Fiとは ]

ゲストWi-Fiは、お客様にWi-Fi接続を提供するための専用ネットワークです。お店や施設などで見かける「フリーWi-Fi」は、ゲストWi-Fiを無料でお客様に提供しているものです。

スマホでいつでもどこでもネット利用するのが当たり前の現在、特に飲食店などの店舗では、待ち合わせ中の動画視聴やSNS投稿、次の目的地を検索する観光客など、インターネットを利用するお客様にとって「フリーWi-Fi」は喜ばれるサービスです。グルメ情報サイトや旅館・ホテルの予約サイトでも、「Wi-Fiの有無」は選択基準の大きなポイントになりつつあります。


2.家庭用と法人どちらのルーターが最適?

自宅の一部を仕事スペースにしているSOHOオフィスなど、広さや使用用途によっては家庭用ルーターで十分な場合があります。 一方で「最近ネットが遅くなったり切断される」「スタッフが増えて接続デバイス数の増加が心配」「打ち合わせでお客様に社内Wi-Fiのパスワードを教えられない」などの悩みが出てきたら、法人用へ切り替えることを検討したほうがよいでしょう。

 

 

[ ルーターとアクセスポイントの違い ]

一般的に「Wi-Fiルーター」と呼ばれる製品は、"アクセスポイント機能"と"ルーター機能"の2つの機能を内蔵しています。それぞれの機能は以下のとおりです。

 

アクセスポイント機能: ケーブルを使わずに無線通信できる機能

ルーター機能    : 1つのインターネット回線に複数機器を接続させる"交通整理"のような機能

 

法人用製品には、アクセスポイント機能に特化した「Wi-Fiアクセスポイント」があります。主な違いは以下のとおりです。

※同時接続台数、使用人数、フロアの広さはあくまで目安です。導入する環境によって変動する場合があります。

 

 

[ ビジネス用途に適したWi-Fi機器とは ]

業務での使用は勿論、訪問者やお客様にフリーWi-Fiを提供する場合は特に安定して安全なWi-Fi環境を提供できる製品を選ぶことが重要です。 「つながりにくいWi-Fi」「危険なWi-Fi」という評判が立つとビジネスの信用にも関わるため、慎重に選ぶことをお勧めします。

3.小規模オフィス・店舗用Wi-Fiを選ぶポイント

オフィスや店舗に合うWi-Fiを選ぶポイントは8つあります。

 

3-1. 同時接続台数

接続台数が10台以下であれば家庭用Wi-Fiルーターを利用する方法もあります。

しかし、家庭用は法人用よりも同時接続能力や処理能力が乏しい場合があるため、より安定したWi-Fi環境を構築したい場合や、同時接続台数が10台を超えてくる場合には「法人用製品」が適しています。

さらに、来客や訪問者が多いオフィスや店舗では、その分の使用人数や接続台数も加味し、同時接続台数に余裕のある機器を選びましょう。

 

3-2. オフィス・店舗の広さ

Wi-Fiの電波が届くのは、見通しのよい環境でも100メートル程度です。さらに遮蔽物が多いほど届く範囲は狭くなるため、実際にはもっと届く範囲は狭いと考えたほうがよいでしょう。

ビジネス使用の場合、オフィス・店舗の広さ、フロアの形状や遮蔽物などを加味し、電波の弱いエリアがあればアクセスポイントを追加する、といった運用が最適です。

3-3. 通信規格・速度

<主流の規格:11ac(Wi-Fi5)>

2019年現在、市場に出回っているパソコンやスマートフォンなどの端末機器、Wi-Fiルーターやアクセスポイントなどのネットワーク機器のほとんどが、IEEE 802.11ac という規格に対応しています。そのため基本的には「11ac対応」を選ぶことをお勧めします。

<次世代の規格:11ax(Wi-Fi6)>

11axは、これから主流になる次世代規格です。11ac (Wi-Fi5)の強みを生かして改良された規格で、2019年秋以降、本格的にWi-Fi6対応のパソコンやタブレットが普及していきます。

これからパソコンやタブレットを買い替える予定の場合、ルーターだけ11axに対応しておくのは、選択肢の1つです。11axは古い規格との下位互換性を確保しているため、最初はルーターやアクセスポイントだけ11ax対応製品、といった形で導入できます。

<古い規格:11N、11G、11B、11A>

11acよりも古い規格です。多くのユーザーが使用するオフィスや店舗では「11ac」以上の規格を選ぶことをお勧めします。

 3-4. 拡張性

オフィス・店舗内のレイアウト変更や、Wi-Fi接続エリアを広げる可能性がある場合は、一体型のWi-Fiルーターよりも、無線接続ポイントを追加できる「Wi-Fiアクセスポイント」がお勧めです。さらに、Wi-Fiアクセスポイント同士を無線接続できる製品なら、配線の手間をかけずに柔軟に電波の到達エリアを広げられます。

 

3-5. ゲストWI-FIの有無

法人用製品の多くは、複数のネットワークを作成できる機能があります。「ゲストWi-Fi」を業務用と分けて作成・管理できる製品なら、相互の安全性を保ちつつ、お客様や従業員に快適なネットワーク環境を提供できます。

 

3-6. 遠隔管理の有無

法人用製品の中には、外出先からの稼働状況の確認や機器の再起動ができる「遠隔管理」機能が付いているものがあります。離れた場所からでもWi-Fi管理ができるので、現地に行く手間やコストが軽減されます。

 

3-7. POE給電・受電の有無

PoE(Power Over Ethernet)は、LANケーブルを使って電力を供給する機能です。PoE機能があるWi-Fi製品なら電源コードの問題で設置が難しい壁面や天井にも、LANケーブルだけでスッキリ設置することができます※。

※別途PoEインジェクターが必要です。

 

3-8. 設置場所の柔軟性

法人用製品には、雨や埃に強い防水・防塵機能がついた屋外モデルがあります。業態によっては、テラスや中庭、渡り廊下、駐車場やガレージといった屋外にWi-Fiが必要な場合も。室内だけでなく屋外にも接続エリアを拡張したい場合は、屋内用と屋外用を組み合わせて使用できるWi-Fi製品がお勧めです。 

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